連れて帰った直後のこねこ |
一年前の4月4日。
こねこと出会ってしまった。
こねこと出会ってしまった。
「猫だ!」と思ってその声の方へ行くと、サバトラの子猫が歩いている。「おいで~」と近づくと、当然逃げていった。
まあ、ノラネコちゃんのようだし、そんなものだろう、と自分の車の方へ行くと、駐車場のはしっこの傾斜に薄い緑色の箱が転がっていて・・・そこからも子猫の鳴き声がした。
もしかしてこれは・・・と箱の近くにいくと、やはり中には子猫が数匹。捨て猫だった。さっきの子猫はこの箱から出てきたところだったらしい。
さらに箱に近づくと、中から子猫がぴゅーっと方々に飛び出して行ってしまった。
「あーあ。」と思ったら、1匹だけ残っている。どこか具合が悪いのかな?と抱き上げてもおとなしく、逃げようとも鳴くこともしないので、やはりどこか悪いんだな、と思った。
さわってしまうと「じゃあバイバイ」・・・ってわけにもいかなくて、どうしようかと悩んだ。そのころの我が家には痴呆症の老犬がいて、大変な時期だった。でも・・・手の中にいる子猫は弱々しく、離すことが出来ない。よし、どうにかなるだろう!という勢いでそのまま連れ帰った。
他の子たちも・・・と思ったが、近づくと近づいた分だけ逃げる、という状態だったのであきらめて、その子だけ連れ帰った。
帰宅してすぐいつも犬でお世話になっている獣医さんに連れて行った。その獣医さんでは、よく猫の里親募集のポスターが貼ってあったり、捨て猫を保護した話を聞いたりしていたので、その子の里親捜しもお願いしてみよう、と考えて。
猫は経験無かったし、どうやって世話していいんだか・・・と思いつつ1日、2日と経つほどに、「ねこってこんなにかわいいの?!」とすっかりとりこ。
次に獣医さんに行ったときにはうちの子として診てもらうことに。獣医さんも「あれ・・・名前がついてますね」と受け付けてもらったのを見てニヤニヤ。ああ、きっとこうなることを予測されていたんだ。でも、私も、この子と家族になることを心のどこかで予感していたのかも。